コロナのルワンダとサマリタンインターナショナルスクールへの影響

ルワンダは、東アフリカに位置し、標高差のある丘と緑の草原の美しい景観を持ち、

「千の丘の国」と呼ばれています。

日本の長野県の約2倍の面積に、1230万人が住んでいますが、人口増加率は依然高く、

アフリカで最も人口密度が高い国でもあります。

ちなみに、日本の人口密度は一平方kmあたり347人に対し、ルワンダは525人となっています。

 

ルワンダへの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は?

ルワンダで最初の新型コロナウイルス感染者が見つかったのは、今年(2020年)3月14日でした。

アフリカ大陸各地で感染者数が増加する中、政府はエボラ熱の感染をくい止めた経験を活かすべく、まだ比較的国内感染者が少ない状況で迅速かつ厳しく、全土に外出禁止令を出しました。

3月21日に都市封鎖(ロックダウン)を開始、民間企業も公的機関もICTツールを活用した在宅勤務で仕事を行うよう命じました。不要不急の他市への移動や旅行が禁じられ、生活維持に特に必須ではないとされる業種も店舗や事務所を閉めました。このように政府は新型コロナウイルスを封じ込める一連の対策を行って行きました。

サマリタン国際学校のあるニャガタレのような農村部では、在宅勤務もできず、以前も何とかその日暮らしをしていた貧困家庭も、収入の無い暮らしをしながら、家族を養うため、食糧と家賃を払わなくてはならず、さらに厳しい打撃を被りました。

首都キガリでは最近都市封鎖が緩和され、職場に戻ることも許されましたが(5月4日)、農村部ではまだ市内移動の制限・集会の厳格な制限など外出自粛が続いています。

5月17日現在確認されている感染者数は、292人。うち、治療中は95人。回復者数は197人。5月13日現在の死者数は0です。(ルワンダ保健省発表による)

 

学校への影響は?

当初約1ヶ月間の緊急休校措置が現時点では、9月再開まで延長されています。教育省によると、再開後は、通学できなかった学期について、期間をずらして実施する予定になっています。休校期間の教員への給与補償と学校運営費の補てんは公立学校のみ対象となっています。私立学校はビジネス団体とみなされています。納入される学費で学校運営を行う私立学校は、特に新型コロナウイルス感染拡大防止措置による長期の休校により、経営に大きな打撃を受けています。貧困家庭にのみ開かれた私立学校であるサマリタン国際学校では、子どもたちが学校再開まで学費を払う義務はないのですが、政府から経済的支援が得られないため、学校存続の危機に陥っています。

 

隣国ウガンダから当校に教えに来てくれている教員も、ウガンダに接する国境が閉鎖されたため、ウガンダにある家に戻れなくなり、当校の校長がこの教員の家賃や食事も提供しています。

そのほか自分の子どもたち以外に、校長自身他の収入手段がない中、9人もの学校関係者を個人で日々養わなければならないという想像を絶するすさまじい状況になっています。

貧困の連鎖から抜け出すために新たにこの学校に加わり、学校の再開を待っている103人の子どもたちのために、その生命をつなぐためにも、この緊急クラウドファンディングをできるだけ早く、6月10日(水)までに達成して、このキャンペーンを満願成就で終わらせたいと思っています。皆様ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。